(怪談)実話

認めたくないものだな…

科学で証明できないホラーや心霊現象は体験すると半ば強引に信じざるをえない

言っとくが私自身に霊感はないタイプ

現代に生きるファンシー怨霊おじさんです


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サウンド・システム


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なんか暑くて寝られないから実話を元にした怪談をかく

そういやテレビはいつから夏の心霊特番を止めたんだ?

って思うような筆者は年齢世代の人間である

 

フィルムカメラがデジタルになり撮影する機材が昔より技師がより新しく発達したことによって、

アナログで起きてた心霊写真のような不可解に霊が写り込む写真を撮影しにくくなったとの噂を聞いたことはある

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よくフィルムカメラだと前に撮影した時の残像?が次に撮る写真に焼き増しされるって聞くよね?

カメラ詳しくないからよく分からんけど

 

 

奇跡体験アンビリバボーとかその他の心霊番組とかクレヨンしんちゃんのホラー回とかって昔よくあったよね

まぁ夏のそういう恒例行事がなくなってのは少し寂しい気もする

決してホラー好きというか苦手ではあるが怖いもの見たさの好奇心が働く

 

クレヨンしんちゃんのネネちゃんのうさぎが喋ったゾみたいな回はよく覚えているf:id:ZUTTO-NEET-OJISAN:20210807180401j:image

 

 

という訳で自分が体験した心霊現象?を時系列順で語りたくなったので下記のラインナップです

「空き地でうごめくナニか」

「河川に彷徨うモノ+α」

 

さっそく

それでは1つ目のエピソード

 

 

空き地でうごめくナニか

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これは自分が高校生の夏休みに体験した事です

 

 

隣町によく遊ぶジャニーズにいそうなカワイイ系ジャンル?と言える位塩顔のイケメンの友人S君と一緒に遊んだ時です

彼は普通に女子にもモテてました

 

高校生の時に自分が所属していたサッカー部の友人であり、住んでる家もそれなり近かったのでよく遊んでいました

よく部活をサボって買い食いしながら帰る時は大体いつも一緒で、

登下校で乗ってたママチャリを片道3〜40位かかる通学路を2ケツして帰ることも多々あるくらい仲が良かった

 

 

そんな夏休みのとある日いつもよりはやく部活を終えたので一旦お互い家に帰り、

S君の部屋に泊まりがけで遊びに行こうという事になった

 

いつもは夜まで遊んでじゃーねーって帰ることは多かったが泊まりがけで遊ぶ事は珍しかったので、

家に帰って急いで家のシャワーでサッカーで流した汗を落としスッキリして自転車でS君の家に向かった

 

 

S君の家に着き呼んだらおばあちゃんが出てきて続いてS君が出てきた

イケメンの癖になぜかばあちゃんには怒鳴ったようなキツい言い方してたのは印象に残ってる

なぜか庭先でバスケをすることになった

コイツは天然でお天気屋なので同じお天気屋の俺からしたらなんか刺激を感じるしおもろい

あと俺がバスケ出来ない事を知っててバカにしてんな〜とか思いながら軽くあしらわれる

ほんまバスケだけは無理笑

 

 

遊んでたらすっかり辺りも暗くなったし家に一旦戻りゲームをして遊んで時間を過ごし、

ふと夜中に食うおやつを買いに行こうぜっ!てなった

家から10〜15分?くらいの所にあるコンビニにチャリでおやつを買いに向かう

 

 

時間は多分夜の11時なる頃だったと思うが基本的に車社会の田舎生活では街灯の少ないそんな時間にチャリンコを漕いでる人はまずほぼ居ない

居たとしたらご近所さんから変質者で見られる

 

ましてや高校生がそんな時間に出歩いていると通報されて見回りの警官に補導されるリスクはあるし、

そういう補導されそうになるリスクを覚悟して遊ぶ事はなぜかスリルがあって面白い

 

 

S君の家は大きい道路沿いに建てられていて流石に道路沿いを行くのは人目につくし通報もされかねないので、

大きい道路を避ける為に家の裏手側にまわり田んぼの脇のあぜ道を進んでコンビニへ向かう

 

まぁクソ田舎だったので街灯は少ないというかほぼないし、

家の裏手側の田んぼの方の道なので車のヘッドライトの明かりも届かないし普通に地面が見えなくて危ない

チャリンコのライトも届いて10メートルとかそんなもん

 

 

無事コンビニでお菓子とか買い出しを済まし帰り道になぜか夜中に外で遊んでいるというこの禁断?な状況にお互いになぜかテンションがバカに高くて、ふと、

あそこへ肝試しというか探検に行かね?ってなった

 

あーあそこかな?って曖昧ではあったが場所はなんとなく分かってたので、

コンビニと家から離れさらに山の方向へ少し行くとある空き地へ向かった

 

 

夜の空き地へ着いた

広さは普通の学校の体育館くらいだろうか?

空き地を囲むように背が高い木々で囲まれているような感じで、

地面からは腰丈にもなる背の高い雑草がぼうぼう生えてる

まぁそんな感じの手付かずの空き地で隣に家が1軒の見えたが友人いわくそこは空き家との事

 

そしてなにより思春期の僕らに興奮を与えたもの

それは空き地の入口から数メートル先にすぐ置いてあった「廃バス」です

 

 

廃バスはそれなり大きめでよく旅行とか行く時とかのやつっぽく客席の窓が少しバスの上側にあるタイプでした

昇降口から階段登るタイプ?と言えばいいだろうか

 

 

バスは錆びてるというより朽ちていてボディの塗装もボロボロそこら辺の雑草のツルにも巻き付かれてて窓も割れまくりのラピュタにありそうな感じ

 

 

バスの前側に昇降口の扉があり閉まっていたのを自分が何とか開けようとしたが人の力では開かない

後ろへ回り込んだS君が後ろ側の昇降口をわずかに動いて開く事を発見して自分も力の加担しにいく

2人がかりでやっとドアが開いたのでバスの中へ入り数段の階段を登る

 

 

バスの中は全面畳張りのフラットシートになっていて宴会会場のようなバスでした

とにかく散乱してるゴミが多いしなんか汚い布?も多かった

前側の奥の方にはカラオケをする機械やそれに使うだろうカセットがいっぱい散らばってあった

 

 

空いてある畳の座敷を少し片付けて2人で座れる分のスペースをつくりそこへ座った

なんとも言えないバスの雰囲気と夜中の月明かりで照らされる人気のない周辺を見渡し、

なんか2人でエモいな(当時はそんな言葉はない)みたいな事を話してた

てか畳にあぐらかいて座るとちょうど窓の高さが合い周囲を見渡せるのよね 

 

 

なんか2人の秘密基地見つけたなみたいな穏やかムードになり買ってきたお菓子ここで食べようぜってなって賛成

チャリンコのカゴへ入れてたお菓子を一旦取りに外へ出る

 

 

よく思ったら動いてたので少し暑かったせいか外の夜風が気持ちいいって覚えてる

そしてまたバスへ戻る

さっきの畳の座敷へ

 

 

お菓子を広げてお互いになにそれなにそれ言いながら試食会をしたり、

ガラケーサイトで音楽無料で落とせる掲示板教えたり

ケータイゲームの話とか恋人欲しいだとか色々話してて飲み物を飲もうとした

その瞬間

なにか外の雑草が動いてるような気配を感じて2人でバスの外を凝視する

 

 

木々に囲まれた空き地の木のふもとら辺になんか居るのは分かったがよく分からない

風は少しは吹いて居るのだが部分的に草が動いているのは異様な光景だった

それに土地全体に腰丈位の草がとにかく密集して生えているので、

人が通る為には雑草を狩ってからじゃないと行けないレベルの場所に動くものあり

 

 

2人で静かなバスの中でじーと蠢くそれを眺めている時間はものすごく長く感じた

見ていた数分間くらいだろうかピタリと動かなくなった

そこで安心するとまではいかないが沈黙が怖かったので押し破る為に「なんなんだろうなぁ…でけぇ猫じゃね?w」とか俺が言った

S君はずーっとそこばっか見てたがやっとこっちを見て「だよな〜焦ったわァ笑」とか言いとりあえず、

まっツマミでも食べようぜってなってまたパーティを再開しようとした

 

 

数秒後また奥でなにかが動いた

辺りが暗くてよく見えないが2人はこの辺りならガクブルしながらソレを凝視し時に2人で目を合わせ、

なぜかその時頭ではここでこれ以上音を立てたら奴に見つかるんでマズイんでは?と

目で意思疎通しあえた気がした

怖くなってきてずっと様子を見る事しかできなかった

 

 

動くソレは腰丈以上の草木を徐々に押し倒しながらジワジワこっちへ来ている感じがした

なんか時折草を踏む音の中に「ンー…ンン…ンン…ンンン…」みたいな声?なのか呼吸なのか訳分からん音も聞こえた気がした

まず呼吸だとしてもおかしいし言葉だとしてもおかしい

声なのか?てかそとそも動物なのか?もしくは…

 

ここでもう2人はだいぶ怖くなり、

「…なぁ?、…ゆっくり動いて逃げね…?」

「…あぁ…」てささやき声で話し合った

暗い鬱蒼とした中奥から草木がパキメキ倒されてきてゆ〜くりとこちらへ向かってくる

ふと月明かりでの下でなにか黒い影?のようなものがが草木の中からゆっくりむくっと立ち上がるのが見えた

なんだアレは?

瞬時2人はもう限界でチャリンコへダッシュ

小動物が立ち上がるにしては大きすぎるし人にしては小さい人影のような黒い何か

お菓子とかツマミとかその辺広げたもんなんかどうでもよくて2人で急いでバスから逃亡

空き地入口に停めてあった自転車にのって急いでS君の家へ逃げた

 

 

その夜は2人で怖くてガクガクしながら朝まで待ったが私は朝方の日差しの安心感に眠気がきて寝た

S君は眠れなかったようで朝方酷い頭痛がしてるのは記憶にある

 

 

空き地を彷徨うアレはなんだったのだろうか

 

 

 

 

 

2つ目のエピソード

河川に彷徨うモノ+α
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これも高校生の時に体験した話

 

 

同じサッカー部で家が近かったT君がいてまぁT君は不良?グループのリーダー格でちょっと悪い事はしちゃうけども頭もキレるし思いやりもあるしかなり良い奴だった

音楽のヒップホップとファッションと雑貨とかは大体T君と趣味が合った

 

よく一緒に街の個人経営のヒップホップ専門店にCD買いに行ったり、通販で一緒にダボダボで昔で言うB系?服を買って勿体ない送料割り勘にしたり、夜中に街のクラブへ行って終わったら疲れきって人目つかない店舗裏の路上で寝たりした仲

クラブがイキってダンスして燃え尽きて終わってから動かない身体で人目つかないとこ逃げて

そこで大の字でコンクリに寝て見る田舎の夏の夜空は何よりも綺麗だった

 

 

ある日の夜遊ぼーぜってなってT君は免許もないのに家のジジイから原付を借りて乗ってきて

俺はこっそり夜家を抜け出して待ち合わせした

 

2ケツしてテキトーに真っ暗闇な道をウェーイしながら隣町までドライブしたり夜の公園や自販機前まで行ってだべったり、

んで結局自分の家の傍に流れてる川の橋の下が溜まり場になった

家から徒歩3分位の距離だが元々そこはちょい不良グループが溜まりやすい構造なってたと思う

 

 

まぁそんな奴らがやるロクでもない事ってあんまブログで言えるような事ではないんやけど、

なんというか夜の生活に慣れすぎてて夜なら何やってもいいテンションみたいな

今は決してそうは思わないがまぁ今で言う青春(笑)みたいなやつです

 

 

山が近い田舎の川は上流に位置するのでまぁ都会の川と比べるレベルではないがまず濁りがなく、水質は大変綺麗で湧き水もいたる場所から湧いています

僕が小さい時はホタルなんかも住みついてましたけど今は居ないみたいです

 

 

川幅は5メートルいかないとかそんなもんで両脇をコンクリで固められた片側の方の橋の下にあたる場所は広場になっており、

車で来れるような広場になってます

 

こんなクソ田舎にまず車自体あんまり通らないが昼間は車できたサラリーマンやダンプを運転する長距離ドライバーの休憩所、

夜は不良グループの溜まり場みたいな場所です

と言っても年に数回ほどしか人の出入りが感じられないレベルの広場なので、

まず車が止まってるだけで珍しいとは思う

知ってる人は知ってるレベル 

  

 

T君といつもそこで食っちゃべりながら夜の川へ石を投げたり橋のコンクリートでできた太い柱へ練習でスプレーアートしたりしてました

(変な文字とか絵書いてすみません)

 

 

T君はいつも癖でケータイとかポータブルオーディオとコンパクトスピーカーから音楽を垂れ流してて、

あーそれあのラッパーの○○のあのCDのやつ?とかあー新曲出てたんだみたいな普段通りの会話してた

youtubeはあったけどケータイじゃパケット通信制限であんま見れないから音質悪くてもなんとなく聴いてた

 

 

そんな時になんかノイズというか音楽とは違う音がチョロチョロ流れる川の方から聞こえた気がした

音というか「…ファミチキください」みたいな直接脳内に来るというかよく分からんちっちゃな違和感

 

それが音なのか声なのか分からんって事をT君に話たら脅かすなばーかwみたいになってたけど、

なんかその時のT君の目は妙に落ち着いてたのはその時の印象に残っている

お互いバカな事やってんだけどときたまTだけがなんか違う事をいつも頭で考えていて、

目を合わせても遠くを見てる目のようなそんな感じ

 

 

楽しいムードだったのに俺が真面目に言うもんだからTがかけてある音楽を止めた

そしたらなんというか「…ォ゛…ォ゛ォ゛……ォ゛ォ゛……」みたいな音が川が流れる中の草むらからかすかに聞こえる

なんか声というか重いものを引きずってる音というかよく分からん

 

 

今だから例えると初代PSのクラッシュ・バンディクーのステージにある五円玉みたいな丸い石が左右に転がってる音みたいなのが途切れ途切れに聞こえるみたいな感じだったのを覚えてる

↓コレの音みたいな
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とにかく低い音

 

 

こういう時って自分だけなら良いって訳じゃないけどそこにいるTも一緒に聞こえたってなった時がめっちゃ怖いもんな

 

いったいなんだろな〜?とか初め来た時こんなの聞こえたっけか〜?とか、

こっちが話し始めると音が止む気もする

なんか2人で不気味になり別のことやろうとした時にハッキリ

「は お  」

って聞こえた、てか

「は お 」で発音が合ってるか分からんが明らか動物でもない人語っぽいものを喋る何かがこちらへ挨拶するかのように喋ってきた

聞こえたと言うかファミチキくださいのように脳内に直接気もする

 

2人で目を合わせる間もなくおい!やべーぞ!S(私の名前)!行くぞ!ってなってTが原付をまたがる

俺が後ろへ乗り発車

 

 

橋の下の広場を抜け出すには土手まで上がる坂道があるのだが原付の馬力で高校男児2人を乗せて上がるのが厳しいので、

私が必死になって後ろから押し走り出したら飛び乗る

橋を駆け抜けてその日はTの家に泊まり朝までアメリカのラッパーのダンスDVDとか垂れ流して寝ました

 

 

これだけなら良かったんだが元々Tは霊感がある人間であると言う事がその後発覚し確信した

 

 

別の日に私がTの部屋へ泊まり夜はいつもしてはいけない遊びをし、

あーだこーだ話してたらいつものようにテレビも放送してないような深夜になった

Tも俺もさぁてそろそろ寝るかってなってTはベッドで俺は床に寝た

ここまでならいつもの光景だった

 

 

Tの部屋は2階で階段を登りきった正面にあり部屋の横には別の部屋に繋がる廊下がある

横の通路を行くと両親の部屋、両親の部屋とTの部屋は実は繋がってあり、

そのつなぎ目に謎の使ってない部屋がある

まぁ今回はハッキリ言うがポルターガイストだが初めてこんな怖い思いをした

 

 

寝ようとしたら消してあるテレビに急に電源がついた

お互い疲れてウトウトしてたがおそらくベッドの上のTが付けたんだろうとその時は思った

眠かったけどテレビの光で一瞬目が開いたがそこから数分間一向にテレビは砂嵐でうるさい

 

なんだTはテレビ見ねーのかって思ったのとあいつ寝返りでリモコンの電源でも押したのか〜?とか思いながら、

眠くてしょうがねぇけどテレビ消してやるかな〜うるさいしって思ってたらTが起きてた

 

 「S(私の名前)テレビつけた?」

いやいや、起きてたんかいと思った

いや、俺はテレビ見ねーしそもそもリモコンないぞ〜って返事した

そしたらTはおれはベッドにリモコン持っていかない

よって答えた

 

 

なんか埒が明かないからちょっと部屋の電気付けてリモコン探すぞーってなって電気つけたらテーブルじゃなく

Tも俺も今日座っとらん机の上にリモコンがあった

  

 

はぁ〜?ってなってその時はテレビを消してさぁて寝るかと部屋の電気を消したら横のすりガラスの方(廊下の方)に電気がついたのが分かった 

Tの部屋の廊下側の壁は引き戸のすりガラスでパーテーションみたいになっているので、

その時はTの家の2階にいる家の誰かが夜中トイレに起きたんだろ〜って思った

 

トイレは1階の階段下ってちょっと歩いた所にあるんだがその明かりをつけた人間の気配を廊下にまず感じない 

ましてや廊下を歩く足音も階段を降りてく足音もしない

 

Tも起きててなんか変だな〜と思ったらしくすりガラスの引き戸を開けて

「父さん〜?母さん〜?電気消して〜?」とか言うが反応がない

「じっちゃん〜?ばぁちゃん〜?」とも言ってるがそもそもじいちゃんばぁちゃんは1階に部屋があるはずだし、

こんな夜中に2階へ上がってくる用事もないだろう

とにかく呼びかけてもシーンとしててなんか電気の接触不良でしょ!お前も不良だし!て事にした

 

仕方なくTが廊下の電気を舌打ちをして消しに行き部屋に戻って電気を消して寝ようとした

今度は2階の廊下が軋む音が聞こえる

…ミシッ…ミシッ…ミシッ…みたいな明らかに人ぐらいの重さのある音が

よく木造建築って時折木が空気の湿度か分からんが鳴るとか言うじゃない?

あれではない重みの感じる音でしかも一定感覚のゆっっくりの歩幅

 

Tも俺もなんかおかしな状況に多分ではあるがお互い寝られずジッと様子をうかがってたと思う

お互い寝ていびきかいてるような呼吸ではなかったから

 

廊下の足音が続くと今度は廊下の電気がついたり消えたりを何回かしてまた消えた 

壁とかについてるだろう電気のスイッチのカチッて音とかも無くすごく気味が悪かった

真っ暗な部屋に廊下の明かりが嫌でも入ってくるから嫌でも分かるその状況が

 

 

その後階段を

ズンズン!ダンダン!ズンズン!ダンダン!

登ったり降ったりみたいな明らかなハッキリした足音が絶対に聞こえる

この動き絶対にヒトじゃない

さっきTは廊下も部屋の前の階段も様子を見てたし声もかけて誰も起きてなかったんだし明らかにこれはおかしい

 

もう俺は目の前の状況が怖すぎて訳が分からなくなり、

階段を登ってすぐあるTの部屋のドアをソイツが開けてくるような気がして、

ドア付近に視線を向けるのが怖くて目を向けられなかった

 

あと両耳を両手で塞いでドアの反対方向へ寝返りをして強く目を瞑って体は小さく丸まって無理やり寝ようとしてた

藁にもすがる思いで心で念仏も唱えてた気もする

まだ階段の登り降りの激しいズンズン!ダンダン!って聞こえる気がした

てか聞こえてる

 

 

そしたら急にピタッ…と静かになった

静寂がすごい怖い

そしたらなんかTも気色悪いのかベッドの上でモゾモゾ動いてる音がした

静寂ってシーーンというか耳鳴りに近いキーーンてする感じがした

そういやさっきから頭が痛いなって思った

1人だとこの状況絶対無理やけどなんか身近にTが起きてるってだけでそれだけで人がいる安心はした

 

 

何分くらいだろう

幽霊さん帰ったんか…?

そう思ってたら

 

 

…ガチャ…

 

 

俺はこの瞬間本能でものすごい力でダンゴムシみたいに体を丸めたと思う

ついに部屋のドアが開けられた

 

 

そしたらTがベッドから立ち上がり電気をつけて

「う゛ぉーーーー!!!!」って怒鳴った

てか吠えてた

今考えたらお前も怖い

 

 

そっから何故か記憶がない

普通に寝てたっぽいし不思議

気絶でもしてたんかな

 

 

俺が朝起きたらTはぐっすり寝てた

朝日が部屋に差し込んでて安心はしたが閉まっている部屋のドアをなんか自分で開けたくない

朝だしおしっこしたい

てかそこなドア開けないとトイレ行けない

 

 

おしっこしたくてTを起こすと顔色は悪かったけどいつも通り

昨日のアレ何?って聞いたらなんだろね?って返された

俺はTにドア開けてもらって普通に明るい廊下と階段が見えて少し安心した

そそくさと1階のトイレを借りてちょっと眠いから部屋で寝て休む

帰ろうかなと思って早めに自転車に乗って帰る

 

 

この一件はこれで終わり

その後親から聞いたのだがTの家庭環境はちょっと複雑なことが分かった

あんまり言いたくはないのだが多分Tを心配で様子を見に来た幽霊なんじゃないかなって思ってます

 

 

 

以上脚色なしの実話怪談おわりです

不可解な事はなるべく考えないこと

ではまた

 

 

 

 

 

 

 

 

3つ目のエピソード

ワンルームのクローゼット
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